NSユナイテッド海運の2026年3月期中間期は、外航海運市況の堅調さを背景に、売上高1,115億2,900万円、営業利益92億4,000万円を計上しました。為替の円高進行による減益要因はあったものの、老齢船の売却益により純利益は増益を確保。通期予想を上方修正し、配当増額も予定しています。自己資本比率の改善や潤沢な手元資金など、財務基盤の強化も進んでいます。
主な事業セグメント
NSユナイテッド海運株式会社の主な事業セグメントは、外航海運事業と内航海運事業です。外航海運事業が連結売上高の約9割を占め、内航海運事業が約1割を占めています。外航海運ではドライバルク輸送やLPG輸送、内航海運では鉄鋼関連貨物や電力関連貨物の輸送などを行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当中間期の連結業績は、売上高が1,115億2,900万円(前年同期比13.4%減)、営業利益が92億4,000万円(同21.1%減)、経常利益が84億8,300万円(同16.0%減)となりました。一方、親会社株主に帰属する中間純利益は110億4,700万円(同20.7%増)と増益を確保しました。これは主に、船隊整備の一環として売却した老齢船の売船益を特別利益に計上したことによるものです。外航海運事業では、ドライバルク市況が堅調に推移しましたが、為替の円高進行が減益要因となりました。
貸借対照表の変化
当中間期末の総資産は2,888億2,200万円(前期末比0.3%増)となりました。流動資産は主に現金及び預金の増加により68億5,700万円増加し、固定資産は主に船舶の減少により59億8,300万円減少しました。負債合計は1,170億400万円(同6.6%減)となり、純資産は1,718億1,800万円(同5.6%増)となりました。自己資本比率は59.5%と、前期末の56.5%から3ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは211億3,000万円の収入(前年同期比8.0%増)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは15億5,200万円の収入(前年同期は81億4,900万円の支出)となり、主に船舶の売却による収入が寄与しています。財務活動によるキャッシュ・フローは109億1,700万円の支出(前年同期比12.4%増)となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の中間期末残高は675億4,200万円となり、前期末から117億5,800万円増加しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期通期の連結業績予想を上方修正し、売上高2,120億円(前期比14.3%減)、営業利益185億円(同8.5%減)、経常利益165億円(同13.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益189億円(同1.5%増)を見込んでいます。第3四半期以降は、ドライバルク市況の底堅い推移を予想しつつも、中国経済の動向や米国の通商政策、季節要因による市況軟化などのリスク要因に注視が必要としています。
株主還元
2026年3月期の中間配当は1株当たり105円とすることを決議しました。期末配当予想は1株当たり140円とし、年間配当金を1株当たり245円と予想しています。これは前期の年間配当金240円から5円の増配となります。配当性向は30%を基準としており、連結業績に応じた利益還元を継続的に行う方針です。