JUKIの第3四半期決算は、売上高が減少したものの、縫製事業の収益性改善により営業利益、経常利益、純利益ともに大幅に改善しました。特に縫製事業のマーケティング戦略転換と生産能力適正化の効果が顕著です。通期予想も上方修正され、業績回復の兆しが見えています。一方で、産機事業の回復遅れや金利上昇によるコスト増加など、課題も残されています。
主な事業セグメント
JUKIは工業用ミシンと産業用装置を主力とする製造業企業です。縫製事業と産機事業の2つの主要セグメントがあり、縫製事業は工業用ミシンの製造販売、産機事業は産業用装置の製造販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は642億400万円(前年同期比4.8%減)となりました。一方で、営業利益は6億7千400万円(前年同期は18億6千900万円の損失)、経常損失は7億7千100万円(前年同期は44億4千400万円の損失)と改善しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は7千500万円(前年同期は45億5千万円の損失)となり、黒字転換を果たしました。縫製事業の収益性改善が全体の業績回復に寄与しています。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比6.6%減の1,328億700万円となりました。主な要因は棚卸資産と売掛金の減少です。負債は前連結会計年度末比7.7%減の1,014億7千400万円となりました。主な要因は買掛金と有利子負債の減少です。純資産は前連結会計年度末比2.8%減の313億3千300万円となりました。主な要因は為替換算調整勘定の減少です。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは62億8千200万円の収入となりました。棚卸資産や売上債権の削減が寄与しています。投資活動によるキャッシュ・フローは29億3千200万円の収入となりました。保有株式の売却による収入が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは8千300万円の支出となりました。借入金の返済が主な要因です。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期通期の連結業績予想を修正し、売上高900億円(前期比5.4%減)、営業利益25億円、経常利益5億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円を見込んでいます。第4四半期は縫製事業の米州車載関連等で需要回復が見込まれ、前年同期比で2倍程度の営業利益を予想しています。
株主還元
配当については当初予想を変更せず、期末配当10円を予定しています。