長谷川香料株式会社の2025年9月期決算は、売上高が2.6%増の734.95億円と成長を維持したものの、利益面では減益となりました。人件費等の増加が利益を圧迫しましたが、自己資本比率は83.5%と高水準を維持し、財務基盤は引き続き強固です。2026年9月期は増収増益を見込み、配当方針の変更と増配予定により株主還元の強化を図っています。
主な事業セグメント
長谷川香料株式会社の主な事業セグメントは、フレーバー、フレグランス等の香料の製造・販売です。日本、アジア、米国の3つの地域で事業を展開しており、食品部門とフレグランス部門が主力となっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年9月期の連結業績は、売上高が前期比2.6%増の734.95億円となりました。しかし、営業利益は9.1%減の85.15億円、経常利益は4.5%減の92.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益は3.9%減の69.21億円と減益となりました。売上高は増加したものの、人件費等の販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比1.8%増の1,471.51億円となりました。流動資産は現金及び預金の増加等により3.8%増加し、固定資産は0.1%減少しました。負債は前期末比4.0%減の238.26億円となり、純資産は3.0%増の1,233.24億円となりました。自己資本比率は83.5%と前期末から0.9ポイント上昇し、財務基盤の強化が進んでいます。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは112.47億円の収入となりましたが、前期比19.4%減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは69.14億円の支出となり、前期比26.3%減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは54.89億円の支出となり、前期比103.4%増加しました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比2.1%減の312.67億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年9月期の連結業績予想は、売上高765億円(前期比4.1%増)、営業利益94.3億円(同10.7%増)、経常利益100.5億円(同8.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益73.2億円(同5.8%増)と増収増益を見込んでいます。経営環境の変化に対応しつつ、グローバル展開の強化や効率的な経営資源の投入により、業績の回復を目指しています。
株主還元
2025年9月期の年間配当金は1株当たり74円(中間配当37円、期末配当37円)となり、連結配当性向は43.7%となりました。2026年9月期からは配当方針を変更し、連結株主資本配当率(DOE)3%以上を基準とする新たな方針を採用します。これに基づき、2026年9月期の配当予想は1株当たり100円と増配を予定しています。