技研ホールディングス株式会社の2026年3月期中間決算は、売上高が微減となる一方で、利益面では大幅な増益を達成しました。特に土木関連事業の業績が好調で、全体の利益を押し上げています。財務基盤も強化され、自己資本比率が70.3%まで上昇しています。しかし、通期予想は慎重な見通しとなっており、下期の事業環境に注意が必要です。
主な事業セグメント
技研ホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、土木関連事業、建築関連事業、型枠貸与関連事業です。土木関連事業は法面保護工事が主体、建築関連事業は医療施設向けの放射線防護・電磁波シールド工事等が中心、型枠貸与関連事業は消波根固ブロック製造用型枠の賃貸等を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当中間期の経営成績は、売上高が前年同期比3.5%減の21.86億円となりました。一方で、営業利益は前年同期比60.1%増の3.62億円、経常利益は50.8%増の4.8億円、親会社株主に帰属する中間純利益は48.8%増の3.33億円と大幅な増益となりました。セグメント別では、土木関連事業の売上高が42.6%増、建築関連事業が18.0%減、型枠貸与関連事業が0.4%増となっています。利益面では全セグメントで増益を達成しており、特に土木関連事業の営業利益が90.0%増と大きく伸長しています。
貸借対照表の変化
当中間期末の総資産は、前期末比7.67億円増の169.32億円となりました。主な要因は投資有価証券の増加です。負債は2.14億円減少し50.34億円、純資産は9.82億円増加し118.98億円となりました。自己資本比率は2.8ポイント上昇し70.3%に改善しています。これらの変化により、財務基盤の強化が進んでいることが示されています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは4.41億円の収入となり、前年同期の600万円から大幅に改善しました。投資活動によるキャッシュ・フローは2.28億円の支出で、主に投資有価証券の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは2.74億円の支出となり、主に長期借入金の返済によるものです。結果として、現金及び現金同等物の中間期末残高は前期末比6,000万円減少し13.03億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高49億円(前期比0.1%減)、営業利益6億円(同3.8%減)、経常利益7.5億円(同2.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4.8億円(同2.4%減)と、減収減益を見込んでいます。当中間期の実績が好調であったにもかかわらず、通期予想が下方修正されていないことから、下期の事業環境に対して慎重な見方をしていることが推察されます。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は1.1円でした。2026年3月期の配当予想も1.1円と据え置かれており、安定配当を維持する方針が示されています。