堺化学工業の2026年3月期中間期決算は、売上高が4.3%減少したものの、営業利益25.1%増、経常利益24.2%増、親会社株主に帰属する中間純利益67.5%増と大幅な増益を達成しました。電子材料や有機化学品事業の好調が全体を牽引し、効率化や価格改定の効果も表れています。通期予想は据え置かれており、引き続き成長事業の拡大と効率化の推進が期待されます。
主な事業セグメント
堺化学工業株式会社の主な事業セグメントは、電子材料、化粧品材料、有機化学品などの成長事業、衛生材料や受託加工などの安定事業、酸化チタン・亜鉛製品、樹脂添加剤、触媒、無機材料などの効率化検討事業、そして医療事業です。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当中間連結会計期間の業績は、売上高が前年同期比4.3%減の403.53億円となりました。一方、営業利益は前年同期比25.1%増の32.84億円、経常利益は24.2%増の32.69億円、親会社株主に帰属する中間純利益は67.5%増の29.26億円と、大幅な増益となりました。
電子材料事業では、車載関連向けの回復やAI関連向けの好調により、売上高・利益ともに増加しました。一方、化粧品材料事業は中国経済の鈍化影響を受け減収減益となりました。有機化学品事業は価格改定効果により増収増益、医療事業も内視鏡洗浄消毒器の好調により増収増益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比1.1%減の1,219.08億円となりました。主な変動として、商品及び製品が12.92億円増加した一方、現金及び預金が12.14億円、原材料及び貯蔵品が9.89億円減少しました。負債合計は430.2億円と9.12億円減少し、純資産合計は788.87億円と4.98億円減少しました。この結果、自己資本比率は63.8%(前連結会計年度末は63.5%)となりました。
キャッシュフローの変化
キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比で12.14億円減少していることから、全体的なキャッシュポジションは若干悪化したと推測されます。一方で、営業利益や親会社株主に帰属する中間純利益が大幅に増加していることから、営業活動によるキャッシュフローは改善している可能性があります。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期通期の連結業績予想は、売上高860億円(前期比1.9%増)、営業利益65億円(同6.7%増)、経常利益65億円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益55億円(同9.7%増)を見込んでいます。これは2025年5月14日に公表した数値から変更はありません。中間期の実績を踏まえても、通期予想は据え置かれています。
株主還元
2026年3月期の配当予想は、中間配当65円、期末配当65円の年間130円となっています。前期の年間配当135円(中間62.5円、期末72.5円)と比較すると、年間で5円の減配が予定されています。