いちよし証券株式会社の2026年3月期中間期決算は、純営業収益105億7,200万円(前年同期比8.9%増)、営業利益18億4,300万円(同20.9%増)と増収増益となりました。特にストック型収益の拡大が顕著で、コストカバー率は75.6%に向上。預り資産は2兆4,850億円(前期末比12.7%増)に達し、中期経営計画の目標達成に向けて順調に推移しています。
主な事業セグメント
いちよし証券株式会社は、金融商品取引業を主たる事業としています。主な収益源は受入手数料で、特に投資信託の信託報酬、ファンドラップに係るフィー、株式委託手数料などが中心となっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当中間期の純営業収益は105億7,200万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は18億4,300万円(同20.9%増)、経常利益は18億9,800万円(同20.0%増)となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は12億8,600万円(同23.5%増)と大幅な増益となりました。これは主に、受入手数料が102億5,900万円(同8.1%増)と増加したことが要因です。特に、その他の受入手数料が68億5,700万円(同10.2%増)と伸長し、ストック型ビジネスモデルの進展が見られます。
貸借対照表の変化
資産合計は526億3,500万円(前期末比25.6%増)となりました。主な増加要因は、現金・預金が94億4,200万円増加したことです。負債合計は242億8,700万円(同68.2%増)となり、主に預り金が79億7,800万円増加しました。純資産は283億4,700万円(同3.2%増)となりました。自己資本比率は53.8%(前期末65.4%)に低下しましたが、これは資産・負債の増加によるものです。
キャッシュフローの変化
キャッシュフローの詳細な数値は記載されていませんが、現金・預金が94億4,200万円増加していることから、営業活動によるキャッシュフローが大幅に改善したと推測されます。投資活動や財務活動によるキャッシュフローの具体的な変化は不明ですが、全体として現金及び現金同等物が大きく増加したことが窺えます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
今年度、来年度の具体的な業績見通しは記載されていません。ただし、ストック型ビジネスモデルの構築を目指し、中期経営計画「3・D」の目標である預り資産3兆円の達成に向けて取り組んでいることが述べられています。また、コストカバー率(安定収益の販管費に対する比率)が75.6%(前年同期72.5%)に向上しており、安定的な収益基盤の強化が進んでいることが示唆されています。
株主還元
当中間期の配当金は1株当たり30円(普通配当20円、創立75周年記念配当10円)が予定されています。また、2026年3月期の期末配当としても10円の記念配当を予定しており、年間合計20円の記念配当とする方針が示されています。ただし、2026年3月期の具体的な配当予想額は未定とされています。