株式会社MERFの2025年8月期決算は、売上高が微増したものの、利益面では大幅な減益となりました。非鉄金属事業における販売数量の減少や一時的な費用の発生が主な要因です。一方で、次期は銅需要の拡大を見込み、増収増益を予想しています。財務面では自己資本比率が35.9%と安定しており、配当も維持される見通しです。
主な事業セグメント
株式会社MERFは、非鉄金属事業と美術工芸事業の2つのセグメントで事業を展開しています。非鉄金属事業では、インゴットの製造・販売及びリサイクル原料の加工・販売を行っており、美術工芸事業では美術工芸品の製造・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の売上高は824億1,300万円(前期比0.4%増)となりました。しかし、営業利益は1億1,700万円(同91.9%減)、経常損失は2億2,000万円(前期は経常利益10億3,700万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は2億300万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益5億3,200万円)と大幅な減益となりました。これは主に、販売数量の減少や米国インゴットメーカー買収に関連する一時的な費用、基板事業に係る営業債権の損失計上などが影響しています。
貸借対照表の変化
総資産は257億500万円(前期末比3.4%減)となりました。流動資産は212億1,100万円(同9.4%減)、固定資産は44億9,300万円(同40.9%増)となっています。負債合計は164億8,700万円(同3.7%減)、純資産合計は92億1,800万円(同2.8%減)となりました。自己資本比率は35.9%(前期末は35.6%)とほぼ横ばいです。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは20億9,400万円の収入(前期比153.0%増)、投資活動によるキャッシュ・フローは18億4,200万円の支出(同793.9%増)、財務活動によるキャッシュ・フローは100万円の収入(前期は1億7,200万円の支出)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は16億3,700万円(前期末比6.8%増)となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高831億4,400万円(前期比0.9%増)、営業利益7億4,400万円(同535.4%増)、経常利益4億700万円(当期は経常損失2億2,000万円)、親会社株主に帰属する当期純利益2億7,400万円(当期は親会社株主に帰属する当期純損失2億300万円)を見込んでいます。EVやAI関連需要の拡大を背景に、銅需要の増加と価格上昇を予想しています。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり20円(中間10円、期末10円)で、総額2億8,200万円となりました。次期も1株当たり年間20円(中間10円、期末10円)の配当を予定しています。